70年代はホームドラマ花盛り。よくある普通の家庭のハプニングを描写したものが多いが、それを見て共感し、(自分も1億総中流の一員であると)安心することで視聴率も高かった。
古いところでは、京塚昌子の「肝っ玉かあさん」や山岡久乃と水前寺清子の「ありがとう」、石立鉄男シリーズの「気になる嫁さん」「パパと呼ばないで」「水漏れ甲介」、森光子の「時間ですよ」、小林亜聖の「寺内貫太郎一家」など。
80年代は、単身世帯の増加やバブルに乗って平凡な一家団欒の話より、少し夢のあるトレンディな生活への憧れが勝ってきたのが理由なのかわからないが、低迷期だったように思う。
90年代以降は、江口洋介の「ひとつ屋根の下」、阿部寛の「アットホームダッド」、山口達也の「受験の神様」など、少しテーマを持ったドラマが出てきた。「渡る世間は鬼ばかり」は70年代的な設定だが、最近まで放映していた長寿番組である。
Alexander AntropovによるPixabayからの画像
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