トラベラーズチェック

1980年代頃までは、海外旅行・海外出張はそれなりの一大イベントで、旅行準備も今より色々と必要だった。

周到な人は、首から紐でぶら下げるタイプのパスポートケース、洗濯物を浴槽で干すためのロープ、辞書や翻訳機など、あらゆるものを持って行っていた。航空券やトラベラーズチェックも旅行会社を通じて手配し、対面で受け取っていた。

トラベラーズチェック(TC)は、旅行者用の小切手のようなもので、VISAなどのクレジットカード会社などが発行。サインをすることで使用可能になるため、現金盗難のリスク回避を図っていた。

その後、日本人でもクレジットカードの使用が一般的になると、わざわざ旅行前に銀行で購入したり、使う時にいちいちサインする煩わしさもあり、消滅。

私も、最初1-2回目くらいの海外出張時には持って行ったことがあるが、クレジットカードと違いホテルのチェックイン時にデポジットが必要だったり、帰国後の再換金などが面倒で止めてしまった。

20世紀アーカイブ

20世紀後半(1970年代)~2000年代前半の交通,車,スポーツ,施設&イベント,書籍&カタログ,その他の記憶や写真です。