野球盤

 小学生の頃、男の子が必ずと言っていいほど持っていたのが野球盤。

 パチンコのような球をピッチャーマウンドのところから、バネで打ち出すか、滑り台のような物でバッターに向けて転がし、それをバッターボックスに設置されたバットの形の5cmくらいの棒ではじいて、盤の上に設置された窪みのどこに入るかで、ファール、内野ゴロ、外野フライ、ヒット、2塁打、3塁打、ホームランになるというもので、今のテレビゲームからすると、単純で退屈なものだった。(正月番組で、リアル野球盤というのがあるが、あのミニチュアである。)

 それでも後年になると、盤の下に設置された磁石を操作することで、カーブ、シュート、チェンジアップ、挙句の果てには、ホームベース手前に開閉できるトンネルが作られて、「消える魔球」まで実現できるようになった。

 さらには、当時完成したばかりの「東京ドーム」にあやかって、ドーム球場の野球盤もあったと記憶している。

20世紀アーカイブ

20世紀後半(1970年代)~2000年代前半の交通,車,スポーツ,施設&イベント,書籍&カタログ,その他の記憶や写真です。