レビン・トレノ

今や日本ではライトウェイトスポーツカーは数少ないが、その一つにトヨタの”86”という車がある。車好きにはよく知られた話だが、これは80年代のライトスポーツの人気車種であるレビン・トレノの型式「AE86」から採られた名前である。

もともと、カローラレビンはカローラクーペにセリカ用の1.6L DOHCエンジンを積んでスポーツカーに仕立てたもの(型式「TE27」、エンジンは「2T-G」)で、当時は相当高度なメカニズムであるDOHCエンジンを大衆車に積んで、そこそこのコストで販売するというのは画期的だったようだ。(とは言え、2バルブで出力も115PS(グロス)なので現在のレベルでは大したことはないのだが)

3モデル後の「AE86」(エンジンは「4A-GEU」)では、4バルブ化、出力も130PS(ネット)に引き上げ、FRの駆動系との組合せでスポーツマインドをくすぐった。

日本ではレビン・トレノの名前が消えて久しいが、今中国でレビンは大人気らしい。 ただし、こちらはスポーツセダンとなっており、スモールカムリという風情だ。

TE27 COROLLA LEVIN (出典:CAR AND DRIVER 1984年10月号)


中国のLEVIN

20世紀アーカイブ

20世紀後半(1970年代)~2000年代前半の交通,車,スポーツ,施設&イベント,書籍&カタログ,その他の記憶や写真です。