路面電車

かつては、日本各地で運行されていたが、交通渋滞の解消などのために、1970年代に廃止されたところが多かった。

当時の車両は、固定台車で乗り心地が悪く、走行音も大きかったので、お世辞にも快適な乗り物ではなかった。

道路の両端に建てられた電柱から架線を張ってあり、軌道も石畳のようなところが多かったので、景観上も美しくはなかった。 存続している富山,鹿児島 などでは、軌道の芝生化,架線の再整備や欧州製の車両導入などで、街中の景観に溶け込んだおしゃれな乗り物に変化しているように思う。(所謂LRT=Light Rail Transit)

路面電車ではないが、サンフランシスコのケーブルカーや香港の2階建てトラムは、その都市のイメージにもなっており、観光資源としても重要。神奈川の江ノ電も同様。昨今の環境問題を背景に、世界各地で復活の議論がなされている路線も多いと聞く。

メルボルンの路面電車には、レストランカーがあり、市内と周りながらゆっくりとディナーを楽しむプランもあるようで、一度乗ってみたいものである。

横浜市電

鹿児島市電

香港のトラム(1995年)

20世紀アーカイブ

20世紀後半(1970年代)~2000年代前半の交通,車,スポーツ,施設&イベント,書籍&カタログ,その他の記憶や写真です。