国鉄 特急/急行指定席予約

今では、指定券の予約はスマフォからでもネットで簡単にできるが、昭和の時代は駅の窓口か旅行会社に出向かなければならなかった。

窓口には、駅の名前が書いてある穴の開いたシートが何枚も本のように綴じてある予約・発券用の機械が置いてあり、駅員は乗車駅、降車駅をシートをめくって探しては、それぞれの駅名の横にある穴にピンを挿して、乗車券・列車・座席を検索して、券を発行していた。(国鉄と日立が共同開発したマルスというシステム)

それでも、同じ座席に3人が競合しているのを見たことがある。1車両に2席程度は予備が確保してあるのか、車掌さんは慌てず、「では、そこに座ってください」と即座に代替の席に案内していた。

更にそれ以前は、各駅から東京のセンターに電話を掛けて、センターにおいてある列車ごとの台帳から空席を探して、返答するということをやっていたようなので、繁忙期には客1人あたりの応対に相当時間がかかり、指定券を買うまでにかなり待たされただろう。

写真:Wikipediaより


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