道路交通環境

昭和40年代頃は、年間の交通事故による死者数が年間17,000人程度まで増加し、「交通戦争」などという言葉も生まれた。2021年度の死者数は3,000人を下回っているので、相当な改善である。

車の衝突安全性能の向上,先進安全装備の普及,VDC/VSCやエアバッグの標準装備化や、 シートベルト装着の義務化などによる部分が大きいが、ガードレールや歩道の整備、信号の拡充・性能向上、立体交差化など道路環境の改善も貢献していると思う。

昔の映像をみると、直進車、右左折車が入交り、さらにその間を人が勝手に横断する姿や、道路脇を歩行者が歩く横をダンプカーがすり抜ける様子が映っており、冒頭に書いた数値も当然と思わせる。

現在の環境においては、一部のDQNやお年寄りが運転する車による交通ルール無視の根絶、歩行者・自転車のモラル改善があれば、交通事故死者は限りなくゼロに近づくように思う。逆にこれが無くならない限り、自動運転のレベル5は無理だろう。

20世紀アーカイブ

20世紀後半(1970年代)~2000年代前半の交通,車,スポーツ,施設&イベント,書籍&カタログ,その他の記憶や写真です。