タクシー

 もちろん、タクシー自体は今でもあり、車種も増えたが、昔は、首都圏ではクラウン・コンフォート、クルー、セドリック、の中型タクシーが主流だった。そもそも1人で乗る機会が多いので、中型である必要は全く無く、地方で見られたコロナの小型タクシーで十分と当時も思っていた。(ただし、今は小型でも料金は変わらないようである。)

 余談だが、昭和40年代頃のタクシーには、後席の窓の隅に[自動ドアー][冷房車]のステッカーが誇らしげに貼られていた。

 また、今は乗車してタクシーメーターの[賃走]のボタンを押すと、フロントガラスから見える表示も[空車]から[賃走]に変わるが、昔はタクシーメータに先端が丸い形状のパネルになっているアームが付いていて、そのパネルに[空車]と書いてあった。乗車すると運転手はそのアームを90度グイっと回転させることで、[賃走]モードになり、外からはその丸いパネルの[空車]の文字が見えなくなる仕組みだった。子供の頃は、そのタクシーメータに興味津々で、自分で段ボールなどで作ったこともある。

20世紀アーカイブ

20世紀後半(1970年代)~2000年代前半の交通,車,スポーツ,施設&イベント,書籍&カタログ,その他の記憶や写真です。