喫茶店

今のようなチェーンのコーヒーショップではなく、地元で個人が経営していて「行きつけ」の喫茶店がどこでもあった。メニューもサイフォンかハンドドリップで煎れたコーヒー、レモンスカッシュ,トマトジュース,オレンジジュースなど、軽食としてトースト,ピザトースト,スパゲティナポリタン,エビピラフあたりが定番だった。 

店内は少し暗めで、入口を入ると熱帯魚の水槽、各テーブルの間は植木鉢の観葉植物が入ったパーティションで仕切られていて、椅子は革張りかエンジのモケット、テーブル上には、コインを入れてレバーをスライドさせると星占いが書かれた小さな巻物のような紙が出てくる置物があった。 同じようなもので、ピーナッツが15粒くらい販売できるものもあった。70年代末にはテーブルがインベーダーゲーム機内蔵のものになったが、本業よりこれでの収益の方が多かったのではないだろうか。

店内の雰囲気は違うが、今の「コメダ珈琲店」は同じような客層から支持を得ているような気がする。

20世紀アーカイブ

20世紀後半(1970年代)~2000年代前半の交通,車,スポーツ,施設&イベント,書籍&カタログ,その他の記憶や写真です。