東海道新幹線の開通は、1964年10月１日で、東京オリンピック開催の９日前だったとか。

０系新幹線の営業速度は210km/hで、当時は「夢の超特急」という枕詞が付いており、速度のみならず、車内に公衆電話が設置されていたこと、客室両端が自動ドアになっていること　なども、先進的で驚きだった。

乗車してみると、駅を出発した後、加速する際には、「シュッシュッ、シュッシュッ」という音がして、車体が左右に少し振れ、その間隔が次第に速くなるので、速度が上がっていることを感じた。　また、トンネル内で対向列車とすれ違うと、圧力の変化で「メリッメリッ」という音がして、窓際の席では車体が変形しているのが触感としてわかるので、「これは、そのうち分解するのでは」という不安にもなった。

今のN700Aでは、消費電力は0系の1/2程度というから、その省エネ性能はすごいものだ。　また、車内騒音や振動も格段に低減されており、技術革新が感じられる。　個人的には、500系の未来的なフォルムと300km/hというスピードが好きだったのだが、他の新幹線とあまりに違い過ぎるため、運用面などの理由でほぼ引退状態になってしまったのは残念。

2020.01